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Roxy MusicはBryan FerryがBrian Enoらとともに1970年ロンドンで結成したバンドです。 デビュー当時のロキシーミュージックは今からみると相当奇抜な格好で、演奏も下手で、アイディアで勝負するという性格のバンドでした。 途中Brian Enoが脱退し活動を一時休止した後、ポップな楽曲でヨーロッパ的なロマンを追求するという方向性を明確にしだしてからRoxy
Musicは変わりました。 この「Avalon」は1982年に発表されたRoxy
Musicとしての最後のアルバム。 このあと1983年にツアーを行いRoxy
Musicは解散しています。 Roxy Musicの楽曲のほとんどはBryan Ferryがかかわっており、その独特のうねるようなメロディーは誰にも真似が出来ないものでした。 その頂点を記録したのが「Avalon」。 chuは以前からBryan FerryやRoxy
Musicについては知っていたがアルバム単位で聞いた事は無かった。 この「Avalon」も得意のジャケット買い。 アンソニープライス&ニコラス
デヴィレによる素晴らしいジャケット。 これだけで芸術です。 このアルバムはどちらかというとコンセプトアルバムと考えていいと思います。 緻密に計算された「波」というか「空間」というか、大きくうねりながら広がってゆく世界が16ビートにのせて完成された美学となって凝縮しています。 chuはこのアルバムを聞くと、大きくゆったりと波がうねっている「海」を思い浮かべます。 まさに芸術!! こんなアルバムを出してしまったらもう解散するしかないでしょう。 Roxy
Musicは元々イギリスのバンドですし、こういう方向性の音楽はアメリカでは受けませんでした。 実際「Avalon」もイギリスでは1位となりましたが、アメリカのチャートでは最高53位とパッとしませんでした。 でもそんなチャートには関係なくいいものはイイ!! なんとなくボーッとしているときなどこのアルバムはゆったりした気持ちにさせてくれます。 この素晴らしいジャケットを眺めながらゆったりとリラックスしてください!!
「Avalon」で自分の音楽の方向性に自信を持ったBryan Ferryは、Roxy Music解散後積極的にソロ活動をはじめました。 その中でも1985年に発表された「Boys And Girls」は全英でNo.1になった名作です。 というわけで・・・・・ おまけ Boys And Girls (Bryan Ferry)
全体の雰囲気はRoxy Musicそのものです。 完全に「Avalon」の延長線上にあります。 やはり完成品の呪縛は解けないようです。 しかしアルバムとしての完成度はかなり高くてFerry節を堪能できます。 ただジャケットはいただけないなぁー・・・・ 「Don't stop the dance」は1985年のFuji FilmのCMに使われFerry本人もくねくねと妖しいダンスをしながら出演していました。 「Slave To Love」もヒットしました。 このアルバムの曲ではありませんが、97年上半期のドラマで、木村拓哉主演の「GIFT」の主題歌として「Tokyo Joe」が使用され、同曲はオリコンシングル部門初登場第一位を記録しています。
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オーストラリアのロックバンドです。 オーストラリアからメジャーになるバンドはちょっと独特の「音」を持っています。古くは「Men
at Work」、最近では「Savage
Garden」などがそうです。 それら歴代のオーストラリアのバンドの中で最も成功したのがこの「INXS」でした。 ちなみに「インエクセス」と読みます。 1977年にシドニーでデビューした彼らは2年間に渡り過酷なツアーを行い、国内での人気を高めていきます。 アルバム「Shabooh
Shoobah」で世界デビューを飾り、「Original
Sin」がヒットし世界に認められるようになりました。 彼らがメジャーになったのは「What
You
Need」が世界的にヒットしてからです。 独特のリズム感とメロディー、サックスを大胆に使った演奏、そして極めつけはボーカルのMichael
Hutchenceの艶のある声!! それはセクシーそのもの!! その歌い方はなんとなくミック・ジャガーにも似ていて、その頃よく言われていた「オーストラリアのローリング・ストーンズ」というキャッチフレーズにもうなずけたものでした。 またこのバンドは演奏がとにかくうまい!! ライブでもまったく音が乱れません。 いつだったか日本での公演をTVでやっていたのを見ましたが、その上手さにあきれました。 特にドラムは凄かったなぁー。 でもボーカルとギタリスとがキスするのはやめて欲しかったぞ・・・ 1987年にリリースされた6枚目のアルバム「KICK」は世界的に大ブレイクし500万枚を売り上げ、全5曲のシングルヒットを飛ばしました。 彼らは今までのバンドと違ってビデオクリップを有効に使ってプロモーションを展開し、その人気を不動のものにしました。 ビデオクリップが無かったらここまで有名にはならなかったかもしれません。 その後も「X」などのアルバムをヒットさせていきます。 メンバー個個の活動も活発で、ボーカルのMichaelはその個性を生かし映画にも主演しています。 chu的には「KICK」と「Live
Baby
Live」が大のお気に入りで、いまだにカーステレオで聞きまくりです。 これらのアルバムの後にも大ヒットは無いものの秀作をリリースし続けていた彼らでしたが、「Full
Moon Dirty
Hearts」をリリース後、マネージャーとの決別を機に活動を休止し、一時は解散説も流れましたが、1997年「Elegantly
Wasted」で活動を再開、さあこれから、というときに悲劇が訪れます。 11月22日、シドニーの宿泊先のホテルでMichael
Hutchenceが自殺してしまったのです。 あまりに突然の事でその原因も不明のままです。
Drugの話も聞きませんし、何が彼をそうさせたのでしょうか? しかし彼らが残した傑作たちは今も聞くことが出来ます。 さあ、Michaelのセクシーボイスにはまりましょう!!
その中でもchuのお勧め
しっかしセクシーな声だ、本当に。 何で死んじゃったんだろうか・・・・・・・・ |
Love At First Sting (Scorpions)
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Scorpionsはドイツのハードロックグループです。 ドイツ出身のバンドは結構いますが、Scorpionsはその中で最もメジャーになったバンドでしょう。 ギタリストのRudolf
Schenkerがリーダーで、楽曲の多くを書いています。 バンドとしては1970年代後半がおそらく頂点でしょう。 ウルリッヒ・ロート(だったかな?)というギタリスト(Rudolfはセカンドギタリストです)がいた頃がいいという人も多く、彼が脱退した後の、アメリカのマーケットを意識した音作りは嫌いじゃ、とScorpionsファンをやめた人多数でした。 確かにデビュー当時と比べて1980年代前半のScorpionsはより聞きやすくなりましたが、chuはそんな頃のScorpionsが好きでした。 特に10枚目にあたる1984年発表のこの「Love
At First Sting」(邦題は「禁断の刺青」なんのこっちゃい!!)はchuのお気に入りです。 まずジャケットがちょっと妖しくていい。 一曲目の「BAD BOYS RUNNING WILD」の出だしのギターはかっこよすぎ!! またKlaus
Meineのボーカルも乾いていかにもドイツっぽい。 バラードもなかなかいい曲があってアルバム1枚飽きずに聞けます。 最近では(もう最近でもないか・・・)ベルリンの壁が崩壊した後にベルリンでライブをやり、そのアルバムもヒットしています。 まあ一時はやったジャーマンメタルの連中もこのScorpionsの影響を受けています。 とりあえず聞いてくださいな!!
「BAD BOYS RUNNING WILD」「ROCK YOU LIKE A HURRICANE」と続くオープニングの出来は最高です。 chu的にはバラードの「STILL LOVING YOU」の寂しげな雰囲気とボーカルの叫びが大好き!! ちなみにRudolf Schenkerの弟であるMichael Schenkerはギター界で「神」と呼ばれるほどの有名人です。 Scorpionsのファーストアルバムにも若干16歳で参加していました。 その後伝説のバンド「UFO」に参加、そのギタープレイで一躍有名になりました。 しかし英語が喋れなかった(UFOはイギリスのバンドです)Michaelは他のメンバーとコミュニケーションがとれず、酒とDrugにはまり、最悪の精神状態になってしまいます。 コンサートの途中に失踪したMichaelはUFOをクビになります。 ドイツに戻ったMichaelはリハビリに励み、1980年にMichael Schenker Groupとしてのファーストアルバム、「Michael Schenker Group」を発表します。 これが大名作!! というわけで・・
得意のおまけ Michael Schenker Group (Michael Schenker Group)
このアルバムの邦題が凄い。 「神(帰ってきたフライング・アロウ)」。 なんという題名でしょう!! この人のギタープレイは「神」といわれるだけのものがあります。 このアルバムではその実力を余すとこなく堪能できます。 ギターフリークとしては「Into The Arena」ははずせません。 chuは「Armed and Ready」のギターリフがお気に入りです。 Michael Schenkerに関しては本当なら別に一枠とってもいいくらいなのですが、兄弟ということでここで取り上げました。 しかしこの兄弟・・・・髪が危ないぞ!!! |
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ロック界が誇る不死鳥バンド、エアロです。このバンド、なんと1973年から活動を続けています。最近のファンの人たちは昔のドラッグまみれのころを知らないと思いますが、そりゃーひどいバンドでした。デビュー直後から、かなりな有名バンドの前座を務めることが出来て、それに引っ張られるように人気が上昇。1976年頃には最高の観客動員を誇るバンドになりました。実際1977年の初来日当時では、KISS、Queenと並んで3大人気バンドと呼ばれていました。しかし人気と時期を同じくしてメンバーはドラッグにドンドン染まっていきます。1979年にはギターのJoe Perryも脱退し、人気は下降線を一直線に爆走していきました。このどん底は1980年代半ばまで続きます。実際にこのころエアロの話は全然聞きませんでした。しかし、ソロプロジェクトに大失敗したJoe Perryが1984年4月に復帰、レコーディング、ライブを再開します。人気復活のきっかけになったのが、1986年、人気ラップバンド、RUN D.M.Cによる「Walk This Way」のカヴァーでした。このプロモーションビデオにStevenとJoeが参加、曲も大ヒットして、エアロを知らない若年層での人気が高まりました。しかしメンバーはまだドラッグを続けていて、まともにレコーディングすら出来ない状態。このままじゃあイカン!!ということで、クリーンアップ作戦を展開、Stevenは治療センターに45日間入院し、完全にドラッグと縁を切る。ついでにアルコール中毒者更正会にも入会。他のメンバーも治療に専念して、クリーンなエアロになった。その後は皆さん承知のようにヒットを連発する、まさにモンスターバンドになりました。このバンドはなんといってもボーカルのSteven TylerとギターのJoe Perryの個性で成り立っています。chuはStevenのあのセクシーな声と大きな口が好きです。また、Joeのギターはその独特の「タイム感覚」で、最もコピーしづらいギタリストの一人といわれています。実際、良く聞くと不思議なリズムで弾いています。これがエアロ独特のゆがんだ曲調になっているのでしょう。しかし、このバンド最大の謎は別のところにあります。皆さんは映画「アルマゲドン」を見ましたか?主演のブルース・ウィルスの娘役をしていたきれーなネーチャンを覚えているでしょうか?彼女こそがStevenの実の娘、リブ・タイラーなのです!!なぜだああああ!!!!! なぜStevenの娘があんなにきれいなんだああ!!!! これはロック界最大の謎のひとつです。ちなみにこの「アルマゲドン」のテーマソング「I Don't Want To Miss A Thing」もエアロが演奏していて大ヒット(エアロ初の初登場1位)しました。chuとしてはアルバム「PUMP」がとにかくお気に入りで、中でも「 JANIE'S GOT A GUN 」は最高です。さあ、歪んだギターと大きな口を堪能しましょう!!!
その中でもchuのお勧め
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もはや伝説としか形容の仕様がないバンド。これほどアルバムを出したら売れて、しかもアルバムをほとんど出さないバンドはこの地球上に存在しない。Bostonはその名前のとおり、Boston出身のメンバーで結成されたバンド。リーダーのTOM SCHOLZ(唯一Boston出身ではない!!)が自宅の地下にあるスタジオで一人で作ったデモテープがレコード会社の耳に止まり、一気にメジャーデビューを果たした。実際に作曲、作詞、編集などはこのTOM SCHOLZが一手に引き受けてやっていた、ようはワンマンバンド。1976年にリリースしたデビューアルバム「Boston」はそのデモテープに忠実に作られたもので、なんと全世界で1600万枚もの売上を記録した。これは当時としては信じられない数字である。その2年後に発表した「DON'T
LOOK BACK」も全米で600万枚を売り上げる大ヒットとなる。そのあとのコンサートツアーでも2ヶ月で40万人を動員している。本当のスーパーグループとなった。しかしここから違った伝説が始まる。なんとアルバムがいつまで待っても発表されないのよ。本当に!! そして前作から8年後(!)の1986年に3作目「THIRD STAGE」が発表される。聞くところによると、レコード会社との裁判問題やら、スタジオ水没、マスターテープの焼失などいろいろあったらしいが、ようはTOM SCHOLZが編集作業に懲りすぎて、時間をかけすぎたためにこれらのトラブルに遭ったらしい。本当に自業自得である。総編集時間、なんと1万時間以上!! 馬鹿といえよう。しかしそのできは素晴らしいもので、シングル「Amanda」は全米No.1を獲得、アルバムも全米だけで600万枚以上を売り上げた。これでとうとうBostonも復活か!?と思いきや、TOM SCHOLZはまたながーい冬眠に入ってしまう。4作目が発表されたのはまたまた8年後の1994年。もうファンは驚かなかった。この「WALK ON」がさらに素晴らしかった。これも当然大ヒット。どうせまた待たされるんだろうなあー、と実際に待たされて、1997年に出したのはなんとベスト盤・・・・ いいかげんにせえええ!!! しかしBostonのアルバムはどれも「穴」が見当たらない、まさに「完成品」。前にも言ったけど、TOM SCHOLZ一人といっていいバンドなんだけど、こいつのこだわりが、すべてのアルバムにクレジットされている「No Synthesizers,No Computers USED!」ということ。つまりシンセもなにも使っていませんよ!!全てアレンジだけです、と言いたいらしい。でも本当にシンセ使ってないの?と思うくらいに厚みのある複雑な音は素晴らしい。これだけ歴史があってもアルバムはたったの4枚です。だまされた!!と思ってもたかが知れてます。聞いてください!!!
その中でもchuのお勧め
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Blood
Sugar Sex Magik
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いかにも濃い匂いがプンプンするバンド、「Red
Hot Chili Peppers」です。通称レッチリ。まあこの方が言いやすい。最初のほうに紹介している「Rage
Against The Machine」のようなバンドの先駆け的な存在。ファンクロックとでも言うのかな?とにかく今までのロックとは違うまさに「パワー」にあふれたバンドだった。chuがこのバンドを知ったのは、1991年に発表されたこの「Blood
Sugar Sex Magik」に収録されたシングル、「Give
It Away」を聞いてからだった。曲も斬新だったけど、まずそのビデオクリップに驚いた。これは売る気がないのか?というようなあまりに過激なビデオ!! これで嵌った。実際この曲は1992年のグラミー賞ハードロック部門最優秀シングルに輝いている。よくこんな曲を選んだもんだ。このレッチリにとって4作目にあたる「Blood
Sugar Sex
Magik」はロックに今までとは違う道を作った記念碑的なアルバムで、彼らにとっても最高傑作(まだこれからさらにいいものを作るかもしれんが、chuは無理だと思うぞ)。このアルバムを作る前に、バンド結成当時からのギタリストが「ヤク」のやりすぎで死んでしまい、そのショックを乗り越えて作ったアルバムでもある。このアルバムにはライブ的な工夫がいくつかなされている。曲と曲との間に区切れがない。まるでライブのメドレー感覚。当然途中退出は許されないのだ。またステレオで聞くと、左にベース、右にギター、後ろにドラム、中央にヴォーカルが聞こえてくる。頭の中のライブ!!さらにもともとレッチリの曲は「強い」曲が多いが、それらに180度異なるバラード(これも名曲多し!!)を織り交ぜたことによってもうこの音の洪水から脱出することはできなくなってしまうのだ。一度「PLAY」を押してしまうと、そこには圧倒的なまでな筋肉質なファンクロックが展開され、それに翻弄されてしまうのだ!!このあと、レッチリは1995年に「One
Hot Minute」をリリース。これまたなかなかいいアルバムだった。しかし、1999年に発表した「Californication」はなんか変に「大人」になっちゃってchu的には不満なアルバムだった。よって今回は「Blood
Sugar Sex Magik」のみをお勧め!!! まあ聞いてみい!!!
出だしから走ります。もう全力疾走!! chu的には「Suck My Kiss」のノリが好き。バラード「Under The Bridge 」は名曲!! かなりカバーされてます。 ではついでにメンバーをば・・・・・・
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